ヘルシーレター 2020年3月
ヘルシー歳時記・3月
●生き生きと健康で暮らすために (3) ~医療保険と介護保険について学ぼう~
「高齢者になって心配なこと」のアンケートによると、年金、医療、介護、住まいの問題が多くを占めています。なかでも年齢に関係なく一番身近で関心があるのが健康・医療についてです。日本では、すべての国民が生まれた時から医療(健康)保険制度に加入し、ケガや病気、出産などの医療費をみんなでカバーしあっています。
<医療保険>
医療保険制度には、会社員・公務員とその扶養家族が加入する「健康保険」と、個人事業主、フリーランスの人などが加入する「国民健康保険」があります。
健康保険は、事業主と被保険者が折半で負担します。保険料は給与から支払われますので働いている間は、保険料にあまり意識がないかもしれません。
一方、国民健康保険は前年度の所得に応じて全額を自分で支払います。市町村(特別区を含む)の国民健康保険組合などにより保険料も変わってきます。家族が増えた時は保険料が増えます。
集められた保険料は、自己負担以外の医療費や給付金の支給に充てられます。私たちは病気やケガをしたときの医療費のうち3割を負担します。健康保険も国民健康保険も負担割合は同じです。
<後期高齢者医療制度>
75歳の誕生日からすべての人(一定の障害のある人は65歳から)が後期高齢者医療制度に加入します。原則申請の必要はありません。この制度は長年社会に貢献してきた人の医療費をみんなで支えあうものです。
都道府県ごとにすべての市町村が合同で設立した後期高齢者医療広域連合という組織が運営しています。一人1枚の被保険者証が発行されます。高額療養費の支給、高額医療・高額介護合算制度など、払い戻しや支給など、不明点は役所の保険課などに相談することをお勧めします。
<介護保険制度>
2000年から始まった介護保険制度。この制度は40歳以上の人が保険料を支払い、介護が必要になった時に、サービスを利用するという社会保険制度です。
サービスの利用時には、保険者である市町村などに申請し、要介護(要支援)認定を受けた後、サービス提供事業者を自由に選択して「契約」を交わし、原則として利用したサービス費用の1割を負担することになります。所得によって負担する割合が増え、現在は2割負担、3割負担が導入されるようになりました。
年金受給者にとって健康保険料、介護保険料はかなりの負担になります。利用者が多ければ保険料も上がります。体調管理や介護予防を心掛けて、健康に暮らすことが大切な時代ですね。
季節は廻り、春模様。新型コロナウイルスの蔓延が気になります。田畑では野焼きが始まり、桃や桜便りも間近です。
<医療保険>
医療保険制度には、会社員・公務員とその扶養家族が加入する「健康保険」と、個人事業主、フリーランスの人などが加入する「国民健康保険」があります。
健康保険は、事業主と被保険者が折半で負担します。保険料は給与から支払われますので働いている間は、保険料にあまり意識がないかもしれません。
一方、国民健康保険は前年度の所得に応じて全額を自分で支払います。市町村(特別区を含む)の国民健康保険組合などにより保険料も変わってきます。家族が増えた時は保険料が増えます。
集められた保険料は、自己負担以外の医療費や給付金の支給に充てられます。私たちは病気やケガをしたときの医療費のうち3割を負担します。健康保険も国民健康保険も負担割合は同じです。
<後期高齢者医療制度>
75歳の誕生日からすべての人(一定の障害のある人は65歳から)が後期高齢者医療制度に加入します。原則申請の必要はありません。この制度は長年社会に貢献してきた人の医療費をみんなで支えあうものです。
都道府県ごとにすべての市町村が合同で設立した後期高齢者医療広域連合という組織が運営しています。一人1枚の被保険者証が発行されます。高額療養費の支給、高額医療・高額介護合算制度など、払い戻しや支給など、不明点は役所の保険課などに相談することをお勧めします。
<介護保険制度>
2000年から始まった介護保険制度。この制度は40歳以上の人が保険料を支払い、介護が必要になった時に、サービスを利用するという社会保険制度です。
サービスの利用時には、保険者である市町村などに申請し、要介護(要支援)認定を受けた後、サービス提供事業者を自由に選択して「契約」を交わし、原則として利用したサービス費用の1割を負担することになります。所得によって負担する割合が増え、現在は2割負担、3割負担が導入されるようになりました。
年金受給者にとって健康保険料、介護保険料はかなりの負担になります。利用者が多ければ保険料も上がります。体調管理や介護予防を心掛けて、健康に暮らすことが大切な時代ですね。
季節は廻り、春模様。新型コロナウイルスの蔓延が気になります。田畑では野焼きが始まり、桃や桜便りも間近です。
●日本人のご飯の友、納豆万歳!
納豆とは、煮た大豆を納豆菌で発酵させた食品です。現在では当たり前のように食卓に並ぶ納豆ですが、歴史をたどると納豆が誕生したときは藁包みだったといわれています。煮た大豆を食べきれないからなどの理由で藁に包んで置いておいたら、数日後に自然発酵をして糸を引き始めたそう。現在売られている納豆は、このような自然発酵ではなく、ほとんどが人工的に納豆菌をかけて作られています。
この納豆を毎日1パック程度、食べる人は、ほとんど食べない人に比べて、脳卒中や心筋梗塞などで死亡するリスクがおよそ20%低くなることが、国立がん研究センターの調査でわかりました。その理由として主に考えられることは、イソフラボン(発酵性大豆食品に含まれる成分)の血圧を下げる効果や脂質を改善する効果、そして食物繊維(発酵性大豆食品に含まれる成分)がコレステロールレベルを下げ、体重の減少に効果があることが挙げられています。
イソフラボンは水溶性なので、長時間、煮ることで消失されます。「豆腐」はおからを取り除くことで食物繊維がなくなりますが、納豆は大豆を丸ごと使うことが多いので、成分の消失が少ないとされています。また、味噌よりは塩分もありませんので、より循環器の病気による死亡リスクの低下につながったのかもしれません。
栄養面では、良質のたんぱく質や脂質など大豆とほとんど同じものが期待できます。ビタミンでは、ビタミンE、B群などが含まれています。ビタミンE、B2、B12については、大豆よりも多くなっています。ミネラルでは、カルシウム、カリウム、鉄、亜鉛、銅などが含まれています。納豆菌には、腸内の善玉菌を増殖させる整腸作用や腸内有害菌に対する抗菌作用などの効果も期待されます。また、納豆にはナットウキナーゼという酵素が含まれていて、血栓を溶かす作用が期待されます。
健康に欠かせない納豆。混ぜ混ぜして粘りを出す、これが最高かも。パスタに混ぜたり、みそ汁に入れたり、梅干しと和えたり、調理にもいろいろ使えそうです。
この納豆を毎日1パック程度、食べる人は、ほとんど食べない人に比べて、脳卒中や心筋梗塞などで死亡するリスクがおよそ20%低くなることが、国立がん研究センターの調査でわかりました。その理由として主に考えられることは、イソフラボン(発酵性大豆食品に含まれる成分)の血圧を下げる効果や脂質を改善する効果、そして食物繊維(発酵性大豆食品に含まれる成分)がコレステロールレベルを下げ、体重の減少に効果があることが挙げられています。
イソフラボンは水溶性なので、長時間、煮ることで消失されます。「豆腐」はおからを取り除くことで食物繊維がなくなりますが、納豆は大豆を丸ごと使うことが多いので、成分の消失が少ないとされています。また、味噌よりは塩分もありませんので、より循環器の病気による死亡リスクの低下につながったのかもしれません。
栄養面では、良質のたんぱく質や脂質など大豆とほとんど同じものが期待できます。ビタミンでは、ビタミンE、B群などが含まれています。ビタミンE、B2、B12については、大豆よりも多くなっています。ミネラルでは、カルシウム、カリウム、鉄、亜鉛、銅などが含まれています。納豆菌には、腸内の善玉菌を増殖させる整腸作用や腸内有害菌に対する抗菌作用などの効果も期待されます。また、納豆にはナットウキナーゼという酵素が含まれていて、血栓を溶かす作用が期待されます。
健康に欠かせない納豆。混ぜ混ぜして粘りを出す、これが最高かも。パスタに混ぜたり、みそ汁に入れたり、梅干しと和えたり、調理にもいろいろ使えそうです。
(メディカルアドバイザー 松村富代)
Healthy Letter from Tomiyo Vol.191 March 2020
Healthy Letter from Tomiyo Vol.191 March 2020