ヘルシーレター 2019年6月
ヘルシー歳時記・6月
●歯磨きは食後30分に。
6月上旬は歯の衛生週間。健康な成人の歯は、「親知らず」を含めて32本。ところが、40歳を境に健康な歯は姿を消し、いまや歯の寿命は50年ともいわれ、60歳で10本、70歳では8本しか残っていないという報告もあります。厚労省では80歳で自分の歯を20本残そうと「8020」運動を提唱しています。
おいしく食べ、健康を維持するために口腔ケアは重要なことです。自分の歯で食べることは生活の原動力になります。口腔内を清潔に保つことは、食欲を増進するだけでなく、ドライマウスや口臭、誤嚥性肺炎の予防にも有効です。介護が必要なお年寄りにとっては、お口の中がさっぱりすると気持ちもリフレッシュして、QOL(生活の質)の向上にもつながります。
予防はなんと言っても歯磨きです。直接の原因は口の中の細菌ですから、細菌の塊(歯垢)を取り除くことです。自分に合った歯ブラシで、歯と歯茎の境目に45度の角度をつけ、あるいは毛先が入り込むように歯ブラシを当て、毛先が曲がらないくらいの弱い力で左右に細かく動かします。またデンタルフロスや歯間ブラシを使ったケアも効果的です。歯ぐきが弱り、歯ブラシが使えない方には、先端がスポンジでできた口腔ケア用ブラシもあります。
食事のあとはすぐに歯磨きを!と以前は言われていました。ところが最近、問題視されているのがこの歯磨きの時期と回数です。歯のエナメル質は、酸性の食物(糖分、フルーツ、酒類、酢など)によって口の中が酸性になると一時的に柔らかくもろい状態になります。この状態は、唾液に含まれるミネラル成分によって約30分で再石灰化されますが、それまでに硬いものでこするとエナメル質を傷付ける恐れがあります。きちんと歯磨きが習慣となっている人は、歯そのものを守ることを優先して食後30分経ってから歯磨きするほうがいいでしょう。ただし歯磨きの習慣が十分でない子どもや、歯周病があるなど口中に細菌がたくさんいる状態の人は、まずは毎食後すぐの歯磨き習慣を付けることから始めましょう。
唾液の力があれば、いろいろと効能をうたった歯磨き剤は必要なく、水だけでブラッシングすれば十分と考えられています。歯磨き粉を使用する場合は少量で十分です。食後に大切なことは、口腔内に残ると酸性化の原因になる食べかすを取り除くこと。また、唾液をしっかりと、口腔内や歯間、歯の付け根に行き渡らせることです。そのために、食後は口をすすぎ、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使って口腔内の食べかすを取り除くことが大切です。
写真は口腔ケアのアイテム、そして山梨の山荘周辺のスズランです。
おいしく食べ、健康を維持するために口腔ケアは重要なことです。自分の歯で食べることは生活の原動力になります。口腔内を清潔に保つことは、食欲を増進するだけでなく、ドライマウスや口臭、誤嚥性肺炎の予防にも有効です。介護が必要なお年寄りにとっては、お口の中がさっぱりすると気持ちもリフレッシュして、QOL(生活の質)の向上にもつながります。
予防はなんと言っても歯磨きです。直接の原因は口の中の細菌ですから、細菌の塊(歯垢)を取り除くことです。自分に合った歯ブラシで、歯と歯茎の境目に45度の角度をつけ、あるいは毛先が入り込むように歯ブラシを当て、毛先が曲がらないくらいの弱い力で左右に細かく動かします。またデンタルフロスや歯間ブラシを使ったケアも効果的です。歯ぐきが弱り、歯ブラシが使えない方には、先端がスポンジでできた口腔ケア用ブラシもあります。
食事のあとはすぐに歯磨きを!と以前は言われていました。ところが最近、問題視されているのがこの歯磨きの時期と回数です。歯のエナメル質は、酸性の食物(糖分、フルーツ、酒類、酢など)によって口の中が酸性になると一時的に柔らかくもろい状態になります。この状態は、唾液に含まれるミネラル成分によって約30分で再石灰化されますが、それまでに硬いものでこするとエナメル質を傷付ける恐れがあります。きちんと歯磨きが習慣となっている人は、歯そのものを守ることを優先して食後30分経ってから歯磨きするほうがいいでしょう。ただし歯磨きの習慣が十分でない子どもや、歯周病があるなど口中に細菌がたくさんいる状態の人は、まずは毎食後すぐの歯磨き習慣を付けることから始めましょう。
唾液の力があれば、いろいろと効能をうたった歯磨き剤は必要なく、水だけでブラッシングすれば十分と考えられています。歯磨き粉を使用する場合は少量で十分です。食後に大切なことは、口腔内に残ると酸性化の原因になる食べかすを取り除くこと。また、唾液をしっかりと、口腔内や歯間、歯の付け根に行き渡らせることです。そのために、食後は口をすすぎ、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使って口腔内の食べかすを取り除くことが大切です。
写真は口腔ケアのアイテム、そして山梨の山荘周辺のスズランです。
●ぬか漬けにハマっています。
知人から「ぬか漬けセット」をいただきました。調合済みのぬか床と容器が付いていました。これは便利!さっそく既定のお水を入れ、野菜を投入。翌日から食べられました。すでに1カ月が経過し、ぬか床はますますおいしく「我が家の味」に変化しています。ぬか床をイチから作ると発酵に時間がかかってしまうので初心者でしたら、すでに発酵されているぬか床を買ってくるのもおススメです。冷蔵庫で保存できます。
日本には発酵食品がたくさんあります。納豆、みそ、しょうゆ、甘酒、そしてぬか漬け。米ぬかを発酵させたぬか床に漬けるだけのぬか漬けは、実は野菜の栄養素を高めることがわかっています。野菜をぬか漬けにするだけでアップする栄養素はビタミンB1。ぬかには白米の20倍ものビタミンB1が含まれています。ビタミンB1は水溶性のビタミンですので、野菜にしみ込んでいくそうです。また、発酵食品にふんだんに含まれるのが、植物性乳酸菌です。植物性乳酸菌は生きて腸まで届き、善玉菌のえさとなって善玉菌が増えて悪玉菌を減らします。善玉菌は増えると腸内環境が整って、便秘の改善につながります。
ここ1カ月、夏野菜が徐々に店頭に並ぶようになり、きゅうり、ナス、ニンジンなどはベストアイテム。その他に、プチトマト。これはおすすめです。切らずにそのまま、水っぽくならずにすみます。ゆで卵やチーズ、木綿豆腐などもグッド。なんとなく燻製のアイテムっぽいですが、お酒のおつまみになります。
友人の話では乾物類もおすすめとか、シイタケ、昆布、切り干し大根などの乾物をぬか漬けすると調理にも使え、おいしいとか。私もトライしてみます。1日に1回は混ぜてあげるのがベストですが、それほど神経質にならなくてもよさそうです。しばらくぬか漬けを作らない、長期旅行で家を空けてしまうなどの理由でぬか床をかき混ぜられないというときは、ぬか床を密封して冷凍しましょう。再度使うときには、冷蔵庫に入れて自然解凍してください。
日本には発酵食品がたくさんあります。納豆、みそ、しょうゆ、甘酒、そしてぬか漬け。米ぬかを発酵させたぬか床に漬けるだけのぬか漬けは、実は野菜の栄養素を高めることがわかっています。野菜をぬか漬けにするだけでアップする栄養素はビタミンB1。ぬかには白米の20倍ものビタミンB1が含まれています。ビタミンB1は水溶性のビタミンですので、野菜にしみ込んでいくそうです。また、発酵食品にふんだんに含まれるのが、植物性乳酸菌です。植物性乳酸菌は生きて腸まで届き、善玉菌のえさとなって善玉菌が増えて悪玉菌を減らします。善玉菌は増えると腸内環境が整って、便秘の改善につながります。
ここ1カ月、夏野菜が徐々に店頭に並ぶようになり、きゅうり、ナス、ニンジンなどはベストアイテム。その他に、プチトマト。これはおすすめです。切らずにそのまま、水っぽくならずにすみます。ゆで卵やチーズ、木綿豆腐などもグッド。なんとなく燻製のアイテムっぽいですが、お酒のおつまみになります。
友人の話では乾物類もおすすめとか、シイタケ、昆布、切り干し大根などの乾物をぬか漬けすると調理にも使え、おいしいとか。私もトライしてみます。1日に1回は混ぜてあげるのがベストですが、それほど神経質にならなくてもよさそうです。しばらくぬか漬けを作らない、長期旅行で家を空けてしまうなどの理由でぬか床をかき混ぜられないというときは、ぬか床を密封して冷凍しましょう。再度使うときには、冷蔵庫に入れて自然解凍してください。
(メディカルアドバイザー 松村富代)
Healthy Letter from Tomiyo Vol.182 June 2019
Healthy Letter from Tomiyo Vol.182 June 2019