ヘルシーレター 2017年1月
ヘルシー歳時記・1月
●あけましておめでとうございます。
新しい年、いかがお過ごしでしょうか。去年の漢字一文字は「金」。オリンピックでの活躍が影響したようですが、気持ち的には華やかなものではなかったような気がしています。むしろ「動」という感じ。イギリスがEUを離れ、アメリカのトランプ氏が次期大統領になり、東京都に女性知事・小池百合子さんが誕生しました。今までの既成概念が崩れ、新しい時代の台頭といった感じですが、いい面ばかりではなさそうで、このチェンジをチャンスとして前進できたらと願っています。波乱万丈2017年の幕開けです。皆さまにとって、幸多き年でありますよう願っています。
山梨の北杜市に小さな山荘を構えてから16年が経ちました。月の半分をここで過ごし、残りの半分は東京です。山荘では、地元の方が作った有機のお米や野菜を求め、薪ストーブで暖をとります。正面には甲斐駒ケ岳、右手には八ケ岳が広がり、極めて心地よい暮らしです。今年のお正月もいい天気に恵まれ、暖かで穏やかな日々でした。3年前に乳がんを患い、ホルモン治療を継続しつつ定期検診で経過観察が続いています。
近年、がん治療にも免疫療法が話題になっています。ゲノム、遺伝子、細胞レベルでの根本治療です。現在、治験など急速に進められています。体の中で戦い、頑張っている免疫。その免疫を簡単に増やすことができるのが、「笑う」ことのようです。
ストレスの種はつきませんが、実際多くの人が「笑う」ことで、ストレスの軽減を実感しています。「笑い」の医学的な効果についても、90年以降いくつかの実験結果が報告されています。がん患者に漫才や漫談を見せたところ、がん細胞を退治するナチュラルキラー細胞が活性化されたという報告もあります。笑いは人間の潜在能力で、誰でも笑っていられる間は不安を忘れ、笑った後には爽快感を覚えます。
長寿番組の「笑点」。お正月のテレビを賑わすお笑い番組。最近の若い芸人さんの笑いには少々ついていけない面もありますが、「ブスッ」よりは「ニコッ」がよろしいようです。日常生活の中で、朝起きたら「おはよう」と言ってニコッ、食事をしたら「おいしいね」と言ってニコッ、うれしいことには「ありがとう」と言ってニコッ。ほんの少しのニコッが、大きな力になると信じています。本年も暮らしの中で折々の出来事をお届けしてまいります。どうぞよろしくお付き合いください。
(メディカルアドバイザー 松村富代)
Healthy Letter from Tomiyo Vol.154 January 2017
Healthy Letter from Tomiyo Vol.154 January 2017