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今月は「むくみ」について。太っているのか、むくんでいるのか、どっち？　むくんでいる場合には、おでこやすねのように硬いところを指で押すと、くぼんで跡がつくのでわかります。ひと口にむくみといっても、生理的な心配のないものと、何らかの病気が原因で起こるものとがあります。

たとえば、朝起きた時にまぶたが少しはれていたり、午後になってひざから下がむくんだり、こうしたむくみは生理的なものなので心配いりません。また、女性の場合、月経前になると体重が増えることも排卵以後に分泌される黄体ホルモンの影響で、体内の水分量が増えるため。ダイエットを試みるなら、月経終了後の10日間ほどが効果的。反対に月経開始前の２週間は前述の通り、黄体ホルモンの影響で体重減少につながりにくいのでダイエットに不向きの時期かもしれません。

むくみは生理的なものなら心配はないのですが、腎臓の働きが悪いと尿がスムーズに排泄されにくくなり、顔などがむくみやすくなります。妊娠中は一般に黄体ホルモンの分泌が旺盛になるのでむくみやすいのですが、これも妊娠高血圧症候群などを併発していると腎臓に負担がかかり、むくみが現れます。また、心臓や肝臓などに問題がある場合もむくみが病気のサインとなることがあります。

何か病気を伴うむくみなら、いつもと違う症状（疲れやすい・急激な体重減少・微熱など）がないかチェックしてみましょう。朝のまぶたのむくみが夕方になっても取れなかったり、朝から靴が履けないほどむくんでいたり、結婚指輪がパツパツで抜けなくなったりした場合は、一度内科を受診してみましょう。

夏の間に水分を一度にたくさん取ると、むくみを助長することもあります。水分はこまめに補給すること。特に甘味料の入った清涼飲料水の飲みすぎにご注意を！甘い糖分を処理するために、身体の中ではビタミンＢ１（米ぬか・ビール酵母・小麦全粒粉・豚肉・ピーナツなどに含有）を大量に使用します。ビタミンＢ１不足から足のむくみ、全身倦怠、動悸などを伴う脚気になることも。同時に塩分の取りすぎも控えて。スナック菓子の袋食いはご法度です。

これからの時期、夏の疲れがどっと出やすくなります。ゆとりを持って、毎日を過ごすこと。バランスの取れた食生活、充分な睡眠などにご注意ください。普段の生活に「マルチビタミン」などのサプリメントをプラスワンしてみてください。

写真は山梨の武川米、だんだん実ってきました。空にはウロコ雲、すっかり秋の気配です。