ヘルシーレター 2022年7月
ヘルシー歳時記・7月
●電力不足に対応、体力をつける。
異常な猛暑が続いています。極端に短い梅雨、連日35度を超え40度近い猛暑。体が暑さに慣れていません。熱中症患者の救急搬送が続いています。新型コロナは、落ち着きを見せたはずなのに、こちらも徐々に前週同曜日の感染者数を上回っています。暑い夏に向かってマスク着用も緩和されてきました。コロナに感染しても重症化しない安堵感からか、少しずつ普段の生活に戻っているようです。でも、人々の生活の中に定着した「自粛」はなかなかすぐにはポジティブにはなれないようです。4回目のワクチン接種が始まり、インフルエンザの流行が懸念されています。
ウクライナ情勢は長期化し、アフリカなどの食料不足、資材高騰、物価上昇などなど。不穏な空気に包まれています。今年の夏は電力供給にも暗雲が立ち込めています。節約できることは対策をとる、そして、自分自身の健康を守ることです。
ウクライナ情勢は長期化し、アフリカなどの食料不足、資材高騰、物価上昇などなど。不穏な空気に包まれています。今年の夏は電力供給にも暗雲が立ち込めています。節約できることは対策をとる、そして、自分自身の健康を守ることです。
●足りないときはサプリメントでカバー。
暑くてムシムシすると、食欲がなかったり、食べてもおいしく感じられなかったり、コロナのせいもあって気力・体力がそろそろ限界に達しているのではないでしょうか。
ひとことで「疲れ」といっても、その症状はさまざま。自覚できる症状として、倦怠感、不快感、脱力感などがあります。これは自分で感じることができる「自覚的疲労」と呼ばれるもの。また、疲労の分け方もいろいろ。スポーツをし過ぎると筋肉が突っ張り、乳酸や代謝物質が溜まって起こる筋疲労。胃のもたれや下痢などは交感神経と副交感神経の不均等から起こる臓器疲労。増えているのが心の疲れ、脳の消化不良を招く神経・精神疲労。これらの疲労は単独では起こらず、複合的に起こることが多いのです。こう考えるとますますイライラして疲れてしまいます。
疲労回復には、ズバリ「休養・睡眠・栄養」。わかっているけど規則正しい生活にも限界がありますね。そこで登場願うのが「ビタミン」です。とりわけ、疲れたときにはビタミンB群が威力を発揮します。食事だけでは不足しがちな量をビタミン剤で補うことは、夏を上手に乗り切るための賢い方法といえるでしょう。
なぜ、ビタミンB群が疲れに効果的なのでしょう?それはB群のビタミンはどれも体内の代謝に重要な働きをしているから。まず、B₁は疲労した精神状態を改善し、神経系、筋肉、心臓の機能を正常に保ってくれます。B₂は成長と生殖を助け、B₆は欠乏すると貧血や舌炎、不眠症などを引き起こし、B₁₂は貧血を防いで集中力、記憶力を高めてくれます。そして忘れてならないのが葉酸。元気な細胞を作るために大切なビタミンです。これらのビタミンB群はそれぞれ単独で摂るよりも、全部一緒に摂ったほうが効果的。さらにビタミンB群は体内では作られず、貯蔵もされないので、毎日補充しなくてはなりません。
夏バテ予防、疲労回復を期待するなら、コンプレックス・タイプの「マルチビタミン」をおすすめします。体内のビタミン量を一定に保つためには、毎食後に分けて摂るのがいいのですが、それも面倒。ならば一日のうちで一番たくさん食べた後、朝食よりは夕食後のほうが効果的といわれています。大切なことは続けること。何事も三日坊主はよろしくないようです。
ひとことで「疲れ」といっても、その症状はさまざま。自覚できる症状として、倦怠感、不快感、脱力感などがあります。これは自分で感じることができる「自覚的疲労」と呼ばれるもの。また、疲労の分け方もいろいろ。スポーツをし過ぎると筋肉が突っ張り、乳酸や代謝物質が溜まって起こる筋疲労。胃のもたれや下痢などは交感神経と副交感神経の不均等から起こる臓器疲労。増えているのが心の疲れ、脳の消化不良を招く神経・精神疲労。これらの疲労は単独では起こらず、複合的に起こることが多いのです。こう考えるとますますイライラして疲れてしまいます。
疲労回復には、ズバリ「休養・睡眠・栄養」。わかっているけど規則正しい生活にも限界がありますね。そこで登場願うのが「ビタミン」です。とりわけ、疲れたときにはビタミンB群が威力を発揮します。食事だけでは不足しがちな量をビタミン剤で補うことは、夏を上手に乗り切るための賢い方法といえるでしょう。
なぜ、ビタミンB群が疲れに効果的なのでしょう?それはB群のビタミンはどれも体内の代謝に重要な働きをしているから。まず、B₁は疲労した精神状態を改善し、神経系、筋肉、心臓の機能を正常に保ってくれます。B₂は成長と生殖を助け、B₆は欠乏すると貧血や舌炎、不眠症などを引き起こし、B₁₂は貧血を防いで集中力、記憶力を高めてくれます。そして忘れてならないのが葉酸。元気な細胞を作るために大切なビタミンです。これらのビタミンB群はそれぞれ単独で摂るよりも、全部一緒に摂ったほうが効果的。さらにビタミンB群は体内では作られず、貯蔵もされないので、毎日補充しなくてはなりません。
夏バテ予防、疲労回復を期待するなら、コンプレックス・タイプの「マルチビタミン」をおすすめします。体内のビタミン量を一定に保つためには、毎食後に分けて摂るのがいいのですが、それも面倒。ならば一日のうちで一番たくさん食べた後、朝食よりは夕食後のほうが効果的といわれています。大切なことは続けること。何事も三日坊主はよろしくないようです。
メディカルアドバイザー 松村富代
おいしいレシピ・7月
●葉物不足な夏に「ツルムラサキ」。
「ツルムラサキ」というほうれん草に似た栄養豊富な夏野菜をご存じですか?最近はハウス栽培も盛んですが、6月〜8月が露地物の最盛期で、スーパーでも見られることもあるかと思います。
新種ではなく2000年以上も前から食用とされ、中国南部から東南アジアにかけて広く栽培されているそうです。原種はツルの部分が長く赤紫がかっていますが、現在市場に流通しているものは茎が緑のものが主流です。幼い頃、食べていたツルが赤紫のものよりヌメリや癖が少なく食べやすいです。その名前から毒性があるように思われ敬遠されがちですが、毒性はありません。ビタミンCやカロチン、鉄やカルシウムなどの栄養素をバランスよく多く含んでいます。葉物が不足しがちな夏にぜひ食べていただきたい野菜です。
食べ方はお浸しや和え物がおすすめです。葉は茎と分けて、茎の太い部分は縦半分に切りましょう。茎から茹で始め、後から葉を加えて茹でて、仕上げに冷水にとってアク抜きすると良いでしょう。2cmぐらいに切って、よく水分を絞って切り、もう一度絞ってください。
ほうれん草のようなアクがありますが、醤油、またはだし醤油に少し「ごま油」を加えると食べやすくなります。私が子どもの頃から母がそうして食べさせてくれました。さらにそこへ味付け焼きのりをちぎって混ぜるのが私流。七味唐辛子をかけても美味しいです。食欲のない暑い日でしたら、たたいた長芋と焼きのり、麺つゆであえていただくのもおすすめです。
新種ではなく2000年以上も前から食用とされ、中国南部から東南アジアにかけて広く栽培されているそうです。原種はツルの部分が長く赤紫がかっていますが、現在市場に流通しているものは茎が緑のものが主流です。幼い頃、食べていたツルが赤紫のものよりヌメリや癖が少なく食べやすいです。その名前から毒性があるように思われ敬遠されがちですが、毒性はありません。ビタミンCやカロチン、鉄やカルシウムなどの栄養素をバランスよく多く含んでいます。葉物が不足しがちな夏にぜひ食べていただきたい野菜です。
食べ方はお浸しや和え物がおすすめです。葉は茎と分けて、茎の太い部分は縦半分に切りましょう。茎から茹で始め、後から葉を加えて茹でて、仕上げに冷水にとってアク抜きすると良いでしょう。2cmぐらいに切って、よく水分を絞って切り、もう一度絞ってください。
ほうれん草のようなアクがありますが、醤油、またはだし醤油に少し「ごま油」を加えると食べやすくなります。私が子どもの頃から母がそうして食べさせてくれました。さらにそこへ味付け焼きのりをちぎって混ぜるのが私流。七味唐辛子をかけても美味しいです。食欲のない暑い日でしたら、たたいた長芋と焼きのり、麺つゆであえていただくのもおすすめです。
フードコーディネイター 青木幹根子
Healthy Letter from Tomiyo & Mineko Vol.219 July 2022