ヘルシーレター 2022年5月
ヘルシー歳時記・５月
●コロナとともにGWへ突入。
季節は廻り、いよいよゴールデンウィークに入りました。新型コロナの感染者は高止まりのままなのですが、人々は動き出しました。コロナに伴う移動制限のない大型休暇は3年ぶりです。ストップしていたハワイ旅行も盛況のようです。
「核」「第3次世界大戦」などの恐ろしい言葉が飛び交い、ウクライナの戦争がまるで映画のように伝わり、情報を選択する方法も知らず何を信じたらよいのかわからなくなります。ただ子どもたちの心と体の平和を祈っています。
「核」「第3次世界大戦」などの恐ろしい言葉が飛び交い、ウクライナの戦争がまるで映画のように伝わり、情報を選択する方法も知らず何を信じたらよいのかわからなくなります。ただ子どもたちの心と体の平和を祈っています。
●子宮頸がんを予防するHPVワクチン。
2020年のスウェーデンの大規模な調査で、子宮頸がんを予防するHPVワクチンの効果がより明らかになったとして、厚労省は2021年11月、9年ぶりに「積極的に接種を呼びかける」ことを決めました。
子宮頸がんとは子宮の頸部にできるがんのことで、20代～40代に多い病気です。年間1万人以上がかかり、約1800人が死亡しています。子宮頸がんの原因の95％以上が、HPV（ヒトパピローマウイルス）です。HPVは、自然界に存在するありふれたウイルスで、性交を経験したら男女を問わず多くの人が感染します。子宮頸部の細胞に感染しても、ほとんどの場合、免疫の力で排出することができますが、感染が続くと、がんになる場合があります。
2013年4月、厚生労働省は小学6年から高校1年の女性を対象に、HPVワクチンを「定期接種」とし、接種を呼びかけましたが、接種後に痙攣などの重い症状が出たと訴える声が相次ぎ、厚労省は定期接種としながらも、「積極的に打つことを呼びかけない」という異例の決定をしたのです。当初70％を超えていた接種率は、1％未満にまで激減しました。
2020年のスウェーデンの大規模な調査（サンプル数：167万人）では、HPVワクチン非接種の人の子宮頸がん発症リスクを100とした場合、「10歳～16歳で打った人は88％リスクが下げられる・17歳～30歳で打った人は53％リスクが下げられる」という結果が出ました。
今後は2022年度中に12歳～16歳になる女性に、自治体からHPVワクチン接種のお知らせが届きます。定期接種なので無料です。また、接種の呼びかけが行われていなかった約9年間に打ち逃してしまった女性（現在17歳～25歳）にも、キャッチアップ接種という枠組みで、自治体からお知らせが届きます。同じく無料です。
新型コロナのワクチンも同様ですが、副反応に対して事前にわかっていれば対応もでき、納得もできます。HPVワクチンで子宮頸がんの予防ができるということで、かかりつけの小児科医や産婦人科医からしっかりと説明を受けて、自分でよく納得して、受けるといいと思います。万が一、痛みなどが発生したときは医療機関に相談すること。そうしたことがHPVワクチンの普及につながるのではないでしょうか。写真はカタクリの花と元気に泳ぐこいのぼりです。
新型コロナのワクチンも同様ですが、副反応に対して事前にわかっていれば対応もでき、納得もできます。HPVワクチンで子宮頸がんの予防ができるということで、かかりつけの小児科医や産婦人科医からしっかりと説明を受けて、自分でよく納得して、受けるといいと思います。万が一、痛みなどが発生したときは医療機関に相談すること。そうしたことがHPVワクチンの普及につながるのではないでしょうか。写真はカタクリの花と元気に泳ぐこいのぼりです。
メディカルアドバイザー 松村富代
おいしいレシピ・５月
●春のタケノコパワーをミートソースで。
山菜や筍（タケノコ）は、春の命を感じられるパワーある食材だと思っています。その分えぐみやアクもあって、管理して育てられた野菜と違い下処理に手間がかかったりしますが、春らしい独特の香りや食感を毎年味わい、都会にいながらも季節を楽しんでいます。
タケノコは水溶性、不溶性と両方の食物繊維が豊富です。便秘解消やコレステロールの吸収を妨げて体外に排出する働きもありますし、歯応えもあって満腹感が得られるので過食の予防にもなり、美容の強い味方です。長く下茹でするので含有量は多くはないですが、カリウムやたんぱく質、ビタミン類の他にチロシンといった物質も含んでいます。
チロシンは茹でたタケノコの節の中にある白い粒々の正体。アミノ酸の一種で疲労回復やストレスの緩和、脳を活性化する効果が期待できるそうです。皮膚や毛髪の黒色色素であるメラニンの原料にもなるそうですから、安心してそのまま召し上がってください。
筍ご飯、若竹煮、和食だけでなく中華風の炒め物もいいですが、わが家ではタケノコのミートソースが大好評。牛肉との相性も良いし低カロリー。水に長くさらさなくても良いので茹でたらまずはこれです。ミートソースのペンネを半量にし、タケノコをたっぷり入れた糖質控えめランチ（写真左）。夜はペンネなど糖質を入れず、ピーマンとミートソースを合わせて軽く炒めてから、チーズをかけて焼いてワインのおともに（写真右）。ぐんぐん伸びる春のタケノコの元気パワーをいただきましょう。
タケノコは水溶性、不溶性と両方の食物繊維が豊富です。便秘解消やコレステロールの吸収を妨げて体外に排出する働きもありますし、歯応えもあって満腹感が得られるので過食の予防にもなり、美容の強い味方です。長く下茹でするので含有量は多くはないですが、カリウムやたんぱく質、ビタミン類の他にチロシンといった物質も含んでいます。
チロシンは茹でたタケノコの節の中にある白い粒々の正体。アミノ酸の一種で疲労回復やストレスの緩和、脳を活性化する効果が期待できるそうです。皮膚や毛髪の黒色色素であるメラニンの原料にもなるそうですから、安心してそのまま召し上がってください。
筍ご飯、若竹煮、和食だけでなく中華風の炒め物もいいですが、わが家ではタケノコのミートソースが大好評。牛肉との相性も良いし低カロリー。水に長くさらさなくても良いので茹でたらまずはこれです。ミートソースのペンネを半量にし、タケノコをたっぷり入れた糖質控えめランチ（写真左）。夜はペンネなど糖質を入れず、ピーマンとミートソースを合わせて軽く炒めてから、チーズをかけて焼いてワインのおともに（写真右）。ぐんぐん伸びる春のタケノコの元気パワーをいただきましょう。
フードコーディネイター 青木幹根子
Healthy Letter from Tomiyo & Mineko Vol.217 May 2022