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ヘルシーレター 2020年12月

ヘルシー歳時記・12月

●2020年が終わろうとしています。

流行語大賞「3蜜」やニュースランキングが話題になり、今年を振り返る時期になりました。今年は新型コロナウイルスの世界的感染です。12月1日のデータでは、世界規模では約6.000万人が感染。最も感染者が多いのはアメリカで陽性者は累計1.300万人を超えました。強気のトランプ氏も新型コロナの対応を見間違ったゆえの敗北かもしれません。

日本国内での感染者は、空港の検疫などを含め149.002人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、計149.714人。亡くなった人は、国内で感染した人が2.152人、クルーズ乗船者が13人、計2.165人です。 東京の感染者は現時点で40.939人、第2波といわれる8月の月別陽性者が8.125人に対して、第3波に相当する11月は500人超えの日もあり、9.867人と過去最多を記録しました。問題は重症者の増加です。医療はひっ迫状態にあります。これらのデータは日に日に変わり、ただ確かなことは全世界に及んでいること、まだまだ収束の兆しが見えないことです。

ワクチン接種が始まりましたが、数万人単位の臨床で、緊急にスタートしたワクチンです。人類初めてのワクチンに対しては数百万人の検証が必要で、そこで初めて安全性が確保されるとか。コロナも怖い、ワクチンも不安。でも行政は急いでいます。そこにどんな思惑があるのか、東京オリンピック?……そんなことを言っている場合ではないのに。

コロナ禍は、常識を非常識に変えました。自分が生きているうちにこんなことが起こるとは思いませんでした。中国武漢に始まった騒動も、現実は有無を言わせず、日本人の私たちにクルーズ船の悲劇がのしかかってきました。それからの対応は山あり谷あり、季節とともに一喜一憂し、GOTOキャンペーンが始まり、行楽地に人が押し寄せました。その結果が、いま冬を迎えた師走に表れています。

人との接触は原則禁止。交流はリモートを推奨され、学校はオンライン教育。会社はズームで作業。この時点で、その手段が取れない者はバッサリ排除されてしまいました。非接触推奨の時代、人々はマスクで顔を覆い、握手もハグも禁止。どこに行っても手指の消毒。帰宅後は手洗い、うがい。常にアルコール消毒薬を携帯し、大声での会話は禁止、小声からついには無言でアイコンタクトの時代。ソーシャルデイスタンスで人との距離を保つこと。マスクを外したり着けたりの会食。

人の顔が記憶に残らない、声もわからない、触れられない、抱きしめられない。介護施設では入居者と家族の面接さえ禁止。立ち会い出産も禁止。 我慢の2020年。人のぬくもり、やさしさが恋しい2020年。この年に成長する子どもたちにふれあい、抱きしめられる幸せを忘れてほしくない。 来年に希望を持ちたい、今はそれだけです。

 
マスク
子から丑へ
(メディカルアドバイザー 松村富代)
Healthy Letter from Tomiyo Vol.200 December 2020
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