ヘルシーレター 2020年10月
ヘルシー歳時記・10月
●生き生きと健康で暮らすために (10)
高齢者の住まい<その2>
国内の100歳以上の高齢者の数は、「老人の日」の9月15日時点で8万450人と初めて8万人を超えました。このうち女性は7万975人と全体の約88%を占めています。少子高齢社会が進む中で、長寿は喜ばしいことですが、高齢期の居住問題は大きくなっています。「自助・共助・公助」「支え合いの社会」どちらも介護保険制度で言い続けられてきた言葉ですが、高齢者の暮らし、住まいの支援としては届いていないようです。
●国の施策
国は高齢期の居住の場とサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の現状を調査しました。
●国の施策
国は高齢期の居住の場とサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の現状を調査しました。
- 高齢者の多くは古い持ち家(戸建て)に居住しているが、改修・住み替えを一カ所で相談できる窓口が少ない。現状では先送り、住み続け(成り行き任せ)が多い。住宅改修の促進支援が必要。
- 介護などが必要になってからの住宅改修では、介護保険の上限(20万円)以内の住宅改修が多い。早めの改修実現が必要。
- 住み替えについて適切な選択ができているかが課題。体も不自由になるため介護系住宅・施設への住み替えが多い。
●行政の住宅支援
自治体によって異なりますが、住宅に困っている高齢者が地域で安心して住み続けることができるように住宅を供給しています。民間賃貸住宅への入居支援事業も行われています。シルバーピアは、高齢者向けの設備仕様を備え、緊急時の対応などを行う生活援助員(LSA:ライフサポートアドバイザー)を配置した住宅です。市区町村の福祉型住宅や都営住宅などとして各地にあります。また、民間賃貸住宅入居支援として、65歳以上で一人暮らし又は高齢者のみの世帯への支援もあります。入居や支援には諸条件がありますので、詳しくは行政の窓口に問い合わせてください。
介護保険制度適応の住まいとなるのは、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、ケアハウス、有料老人ホームなどになります。国は高齢者の多くは古い持ち家に居住している人が多いとの認識で、早めに介護に対応できる住宅改修を勧めていますが、都心では集合住宅に住む人が多く、持ち家も限られており、住宅改修は難しいのが現実です。生活面で考えると、健康を維持して、医療(かかりつけ医)と介護(介護保険制度)の連携を図り、看取りまで対応できる地域生活環境を整え、高齢者向け住宅を推進することが大切だと思います。公的な福祉サービスによる総合的な対応と住民による新たな支え合いが求められています。民間の有料老人ホームを選択するだけでなく、安心して暮らせる終の棲家としての高齢者の住まいを考えていきましょう。
次号は「伝え残したいもの」と題して高齢者問題の最終回とします。
●かぼちゃは栄養満点、お惣菜からスイーツまで。
去年まで、あんなに盛り上がっていたハロウィン。今年は渋谷の街から、あの「どんちゃん騒ぎ」が消えそうです。コロナ禍の元、ソーシャルディスタンス、3蜜防止でイベントも控え気味にしなくては…。
ハロウィンとは10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭りのこと。もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事でした。カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習などが有名です。
かぼちゃの旬は夏。でも昔から「冬至(12月22日)にかぼちゃを食べると病気にかからない」とか「風邪をひかない」などといわれます。かぼちゃは貯蔵がきくので、緑黄色野菜の少ない冬場のビタミン補給として最適の食材だったのでしょう。これから、日一日と寒くなる季節、店頭にはホクホクかぼちゃがおいしそうです。
栄養成分では、β-カロテン、ビタミンC、E、B群などのビタミンをはじめ、カリウム、食物繊維などが豊富に含まれています。ビタミンA(β-カロテン)、C、Eは、ビタミンACE(エース)と呼ばれていて、抗酸化力の高いビタミンで一緒に摂取することで相乗効果が上がり、老化やがんの予防に効果があるとされています。
甘味があって、ほくほくした西洋かぼちゃは、料理だけでなくお菓子にも。水分が多く、ねっとりとした日本かぼちゃは、薄味の煮物や精進揚げなどに好適です。 ゆでたカボチャは、かぼちゃサラダに。ひき肉・チーズと一緒に焼けばグラタンに。玉ねぎとひき肉を加えて、パン粉で揚げればかぼちゃコロッケに。煮物やてんぷらもいいですね。かぼちゃの種にも、たんぱく質やリノール酸などが含まれているので、フライパンなどで焦げ目がつくまで炒って食べるのもお酒にぴったりです。
ハロウィンとは10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭りのこと。もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事でした。カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習などが有名です。
かぼちゃの旬は夏。でも昔から「冬至(12月22日)にかぼちゃを食べると病気にかからない」とか「風邪をひかない」などといわれます。かぼちゃは貯蔵がきくので、緑黄色野菜の少ない冬場のビタミン補給として最適の食材だったのでしょう。これから、日一日と寒くなる季節、店頭にはホクホクかぼちゃがおいしそうです。
栄養成分では、β-カロテン、ビタミンC、E、B群などのビタミンをはじめ、カリウム、食物繊維などが豊富に含まれています。ビタミンA(β-カロテン)、C、Eは、ビタミンACE(エース)と呼ばれていて、抗酸化力の高いビタミンで一緒に摂取することで相乗効果が上がり、老化やがんの予防に効果があるとされています。
甘味があって、ほくほくした西洋かぼちゃは、料理だけでなくお菓子にも。水分が多く、ねっとりとした日本かぼちゃは、薄味の煮物や精進揚げなどに好適です。 ゆでたカボチャは、かぼちゃサラダに。ひき肉・チーズと一緒に焼けばグラタンに。玉ねぎとひき肉を加えて、パン粉で揚げればかぼちゃコロッケに。煮物やてんぷらもいいですね。かぼちゃの種にも、たんぱく質やリノール酸などが含まれているので、フライパンなどで焦げ目がつくまで炒って食べるのもお酒にぴったりです。
(メディカルアドバイザー 松村富代)
Healthy Letter from Tomiyo Vol.198 October 2020
Healthy Letter from Tomiyo Vol.198 October 2020