ヘルシーレター 2020年7月
ヘルシー歳時記・７月
●生き生きと健康で暮らすために (7) ～認知症サポーターになりましょう～
認知症の人は自分がおかしくなっていると感じ、だれよりも苦しんだり、悩んだり、悲しんだりしています。認知症について理解し、接するときの心構えや介護している家族の気持ちを理解して、地域で支えあい、支援するために「認知症サポーター養成講座」が自治体や社会福祉協議会などで開催されています。
認知症とは脳の細胞が死に、直接起こる記憶障害などの中核症状、本人の性格や環境が影響してうつ状態や妄想・徘徊など日常生活への適応を困難にする行動・心理症状（ＢＰＳＤ）があります。85歳以上の4人に1人が認知症と言われています。「認知症になっても安心して暮らせる町づくり」に向けて、認知症を理解し、その家族を見守る町づくりを市民の手で作り出すためにも認知症サポーターが必要なのです。
平成17年に厚生労働省の実施団体として「全国キャラバン・メイト連絡協議会」ができました。キャラバン・メイトとは、自治体などの養成研修を受け、「認知症サポーター養成講座」の講師になる人です。認知症サポーター養成講座は自治会、町内会、老人クラブ、既存の講座など地域住民の組織、企業、商店組織などの職域、小中高等学校の生徒、教師、ＰＴＡなどの学校の福祉教育授業など、幅広く開催されています。講座を受けた人は「認知症サポーター」の資格としてオレンジリングが渡されます。最近では、医療や介護にかかわる人たちだけでなく、町の中で商店や銀行のスタッフがネームプレートと一緒に下げている姿や、子どもたちのランドセルに付けられているのが見られるようになりました。
認知症サポーターは何か特別なことをする人ではありません。認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族に対して温かい目で見守ることがスタートです。認知症は誰でもなる可能性のある病気です。いつ自分や家族が認知症になるかわかりません。他人事ではなく自分たちの問題としてとらえましょう。認知機能の低下はあなたにも始まっているかもしれません。認知症の人の半数は地域で暮らしています。地域で支えられるように、行政では地域包括ケアシステムが作られていますが、身近な日常生活の中での手助けやボランティア活動が必要です。
新オレンジプランでは、小中高等学校で認知症の人を含む高齢者への理解を深める教育が授業として行われるようになりました。町の中で認知症の人と会ったら、声かけやお話ができる子ども達も増えています。認知症サポーター養成講座を受講したい人は、お住いの市区町村、社会福祉協議会などに問い合わせてください。あなたもオレンジリングを持った認知症サポーターになって地域で認知症の人を支えましょう。次回は「後期高齢者について」健康で長生きできる暮らしの情報を考えます。
新型コロナ感染症との新しい生活様式が始まっています。熱中症との戦いでもあります。どうぞご自愛ください。
認知症とは脳の細胞が死に、直接起こる記憶障害などの中核症状、本人の性格や環境が影響してうつ状態や妄想・徘徊など日常生活への適応を困難にする行動・心理症状（ＢＰＳＤ）があります。85歳以上の4人に1人が認知症と言われています。「認知症になっても安心して暮らせる町づくり」に向けて、認知症を理解し、その家族を見守る町づくりを市民の手で作り出すためにも認知症サポーターが必要なのです。
平成17年に厚生労働省の実施団体として「全国キャラバン・メイト連絡協議会」ができました。キャラバン・メイトとは、自治体などの養成研修を受け、「認知症サポーター養成講座」の講師になる人です。認知症サポーター養成講座は自治会、町内会、老人クラブ、既存の講座など地域住民の組織、企業、商店組織などの職域、小中高等学校の生徒、教師、ＰＴＡなどの学校の福祉教育授業など、幅広く開催されています。講座を受けた人は「認知症サポーター」の資格としてオレンジリングが渡されます。最近では、医療や介護にかかわる人たちだけでなく、町の中で商店や銀行のスタッフがネームプレートと一緒に下げている姿や、子どもたちのランドセルに付けられているのが見られるようになりました。
認知症サポーターは何か特別なことをする人ではありません。認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族に対して温かい目で見守ることがスタートです。認知症は誰でもなる可能性のある病気です。いつ自分や家族が認知症になるかわかりません。他人事ではなく自分たちの問題としてとらえましょう。認知機能の低下はあなたにも始まっているかもしれません。認知症の人の半数は地域で暮らしています。地域で支えられるように、行政では地域包括ケアシステムが作られていますが、身近な日常生活の中での手助けやボランティア活動が必要です。
新オレンジプランでは、小中高等学校で認知症の人を含む高齢者への理解を深める教育が授業として行われるようになりました。町の中で認知症の人と会ったら、声かけやお話ができる子ども達も増えています。認知症サポーター養成講座を受講したい人は、お住いの市区町村、社会福祉協議会などに問い合わせてください。あなたもオレンジリングを持った認知症サポーターになって地域で認知症の人を支えましょう。次回は「後期高齢者について」健康で長生きできる暮らしの情報を考えます。
新型コロナ感染症との新しい生活様式が始まっています。熱中症との戦いでもあります。どうぞご自愛ください。
●食べるサプリメント「はちみつ」。
「はちみつ」は栄養価が高く、疲労回復効果、美容効果や保湿効果、ダイエット効果、二日酔いや花粉症にもいいといわれています。
1匹のハチが一生で集められるはちみつの量は、ティースプーン1杯分。ハチが花の蜜を集め、巣に持ち帰った時点ではまだ糖度は40％ほどしかなく、水分量は70％と水っぽい状態です。蜜を持ち帰ったハチは、自身の酵素で分解し、羽ばたいて余分な水分を飛ばします。そして水分量を20％ほどまでに成熟させ、はちみつが完成します。
はちみつには、水分含有量が23％以下（国産）で何も混ぜられていない「純粋はちみつ」、においや色を取り除き加工した「精製はちみつ」、はちみつに果糖ブドウ糖液を加えた「加糖はちみつ」の3種類があります。このうち、「精製はちみつ」と「加糖はちみつ」の2つは、「はちみつ加工品」です。はちみつの健康効果を存分に享受するためには、純粋はちみつを選ぶことが重要です。
注意したいことのひとつ、はちみつは、金属に触れると変質してしまいます。ハニーディッパーや金属以外のスプーンを使いましょう。また、栄養満点のはちみつですが、1歳未満の赤ちゃんに与えてはいけません。まだ腸内環境が整っていないため、ボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を出します。ボツリヌス菌は熱に大変強く、調理や加熱では殺菌されないため、はちみつを使った食品や飲み物なども与えないよう十分気をつけてください。
1匹のハチが一生で集められるはちみつの量は、ティースプーン1杯分。ハチが花の蜜を集め、巣に持ち帰った時点ではまだ糖度は40％ほどしかなく、水分量は70％と水っぽい状態です。蜜を持ち帰ったハチは、自身の酵素で分解し、羽ばたいて余分な水分を飛ばします。そして水分量を20％ほどまでに成熟させ、はちみつが完成します。
はちみつには、水分含有量が23％以下（国産）で何も混ぜられていない「純粋はちみつ」、においや色を取り除き加工した「精製はちみつ」、はちみつに果糖ブドウ糖液を加えた「加糖はちみつ」の3種類があります。このうち、「精製はちみつ」と「加糖はちみつ」の2つは、「はちみつ加工品」です。はちみつの健康効果を存分に享受するためには、純粋はちみつを選ぶことが重要です。
注意したいことのひとつ、はちみつは、金属に触れると変質してしまいます。ハニーディッパーや金属以外のスプーンを使いましょう。また、栄養満点のはちみつですが、1歳未満の赤ちゃんに与えてはいけません。まだ腸内環境が整っていないため、ボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を出します。ボツリヌス菌は熱に大変強く、調理や加熱では殺菌されないため、はちみつを使った食品や飲み物なども与えないよう十分気をつけてください。
（メディカルアドバイザー 松村富代）
Healthy Letter from Tomiyo Vol.195 July 2020
Healthy Letter from Tomiyo Vol.195 July 2020